
国士舘のエース鎌村 10回1失点10奪三振の圧巻の投球でシード国学院久我山を撃破
国士舘が西東京大会3回戦でシード国学院久我山を撃破した。左腕エース鎌村曜平が延長10回を投げ抜き、2対1の勝利をつかみ取った。
186センチの大型左腕エースがシード撃破の原動力となった。
国士舘は2回戦で八王子北に勝利して3回戦へ。シード国学院久我山はこのゲームが初戦となった。国学院久我山の尾崎直輝監督は「2回戦の鎌村くんのピッチングを見て、良い投手というのは分かっていた。簡単な試合にならないと思った」とゲームに入った。
国学院久我山は3回に相手のエラーとパスボールを絡めて1点を先制。国士舘は5回に髙橋幸助の適時打で同点に追いつく。
6回以降は、継投策でつなぐ国学院久我山と、エース鎌村にゲームを託した国士舘との投手戦。緊迫したゲームは1対1のまま延長タイブレークへ突入していった。
エース鎌村は9回、10回に無死満塁のピンチを迎えたが、最速142キロのストレートとブレーキのきいた変化球を駆使した圧巻のピッチングで得点を許さなかった。10回には最後の打者2人を自慢のチェンジアップで三振に斬って取り、10回裏の攻撃へつなげた。
無死満塁の好機で3番・石田凪人がレフトへ犠牲フライ。3塁走者だった鎌村がホームを踏んでサヨナラ勝利となった。
鎌村は10回被安打7奪三振10失点1の完投勝利。箕野豪監督は「鎌村が粘り強く投げ抜いてくれた」とエースの投球を称えた。
鎌村は「高校人生で一番のピッチングができた。今年のチームのテーマは挑戦。挑戦者として投げ続けて甲子園へ行きたい」と力を込めた。
(2025.07.16)