県３位からの下克上で関東制覇、明治神宮大会準優勝。
堂々の選抜切符、３年ぶり４度目の春甲子園へ
秋季関東大会制覇、明治神宮大会準優勝の健大高崎が、3年ぶり４度目の選抜出場を決めた。
チームは「スペクタクルベースボール」をテーマに掲げて、春甲子園で日本一を狙う。
（取材・福岡春菜／撮影・庭山良介）
■ 「下克上野球」で関東制覇
堂々の選抜切符だ。
秋季県大会を３位通過した健大高崎は「下克上野球」で関東大会へ臨んだ。
まさに一戦必勝。
チームは初戦で、常総学院を5対４の逆転で下して勢いに乗ると、続く準決勝では西武台に９回サヨナラ勝ち。
選抜当確となる関東ベスト４進出を果たした。
破竹の勢いは、止まらなかった。
準決勝では、全国トップレベルの打線を誇る東海大相模を、小技と足を絡めた「ネオ起動破壊」で木っ端微塵にして8対２で勝利、決勝では山梨学院を３対０でシャットアウトし、関東制覇を決めた。
さらに明治神宮大会でも進撃を続けて、終わってみれば神宮大会準優勝。
一戦ごとに進化を遂げたチームは、全国制覇が狙える場所までたどり着いた。
■ 甲子園でワクワクするような野球
選抜選考当日、高野連からの吉報を受けた加藤陽彦校長から報告を受けた選手たちは、凛とした姿勢で受け止めた。
グラウンドには保護者も集まり、選抜決定の瞬間を見守った。
堅実なプレーとキャプテンシーでチームを牽引した戸丸泰吾主将（2年＝捕手）は「ホッとした。
選抜でも自分たちの野球をみせたい。目標は、日本一です」と引き締めた。
青柳博文監督は「関東大会、神宮大会同様に粘り強い戦いをみせて、日本一を意識して戦いたい」と、悲願の全国制覇への思いを口にした。
チームは今年１月、新たなテーマに「スペクタクルベースボール」を掲げた。
「球場全体がワクワクするような野球をみせたい」（青柳監督）。
健大高崎は、頂点へ向けて、突っ走る。
