【松井田 野球部】「野球が好きな選手たち」 #松井田

勝利と成長のダブルゴールを目指して
選手の半数が中学野球未経験

 松井田は、野球が好きな選手たちが集まっている。単独チームとしては2009年秋以来公式戦勝利から遠ざかるチームは、勝利と人間的成長のダブルゴールを目指して努力を重ねる。

■野球部の勝利が学校を変える  

部員はマネージャーを含めて16人。選手14人中7人が中学野球未経験だ。普段の練習日は、練習着もバラバラ。しかし、それは問題ではない。初心者ながら勝利への思いを胸に取り組んでいる。選手たちは、毎朝7時半からの朝練習に集まり、放課後は夕暮れまで白球を追う。野球が上手い、下手は関係ない。松井田の校庭には、野球が好きな選手たちが集まり、夢中になってバットを振り続けている。2020年春から指揮を執る庄司治人監督は高崎北高から関東学園大へ進学し、大学野球を続けた。しかし、大学のレベルに驚き、一度は退部も考えたという。だが、野球を続けることで成長できたという庄司監督は「野球の面白さや自分の経験を伝えたいと思い、教師を目指しました」と話す。

■生徒の純粋な思いと指揮官の情熱  

松井田は1学年2クラスで、男子生徒数は約40人。庄司監督は、学校中の生徒に声をかけて野球部に誘っている。部員の多くは硬式ボールを握るのが初めてで、キャッチボールからのスタートだが、1日1日の練習が生徒たちを成長させる。指導者たちは、生徒たちと親身に向き合いながら、SNSなどでも情報発信を続ける。チームスローガンは「率先垂範」。野球部が頑張ることで学校全体を変えていきたいという意味が込められている。  松井田は単独としては2009年秋以来、夏は20年以上勝利がないが、努力の先にある勝利を目指して団結している。春季大会は初戦で利根実に1対11で負けたが、手応えもつかんでいる。飯塚恵介主将(3年=内野手)は「夏は20年間も勝っていないので、勝ちたい気持ちが強いです。野球を通じて成長した姿をみんなにみせたい」と意気込みを語る。初夏の練習後、ノックを終えた指揮官のもとに新入生部員がやってきて、こう伝えた。「先生、もっとうまくなりたいので、明日もよろしくお願いします」。松井田のグラウンドには、野球が上手くなりたいという純粋な思いがある。野球の神様が存在するのであれば、この夏、松井田に勝利を届けてくれるかもしれない。

 

主砲/田村光翼 (3年=捕手)チーム屈指の努力家で、攻守の要

エース/落合咲 (2年)投球術が光る2年生の左腕エース

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