【国学院久我山】「栄光のバトン」

3年生の皆さんお疲れ様でした!

今季のチームスローガンは「覇」
2019年夏、2022年春に甲子園出場

2019年夏、2022年春に甲子園出場を果たして復活を遂げた名門・国学院久我山。甲子園の舞台を経験した選手たちが残るチームは栄光のバトンをつないでいく。

■聖地で「久我山野球」を体現

国学院久我山は2019年夏の西東京大会で快進撃をみせると準決勝で東海大菅生、決勝で創価に勝利して28年ぶりの夏甲子園出場を勝ちとった。そして学校初の甲子園1勝を果たした。甲子園へのルートを再開拓したチームは2021年夏にも決勝へ進出。そして2021年秋には決勝で二松学舎大附と対戦。1対3で迎えた9回裏に一挙3点を奪って逆転サヨナラ勝利。明治神宮大会出場を決めるとともに選抜切符をつかみ取った。翌春に選抜の舞台に立った選手たちは、聖地で「久我山野球」を体現。準々決勝で星稜(石川)に勝利してベスト4の偉業を成し遂げた。

■もう一度甲子園へ行きたい

今年のチームは、選抜ベスト4をフィールドで経験した木津寿哉(3年=内野手・投手)、萩野颯人(3年=内野手)らが軸になり、さらに甲子園のスタンドで熱戦を見守った選手たちが力を伸ばす。OB指揮官の尾崎直輝監督は「甲子園の経験を、次の世代へしっかりとつなげていく必要がある。それがチームの財産になっていく」と語る。木津らは、先輩たちから多くを学び、甲子園でプレーすることができた聖地のバトンを後輩たちへ託すことがミッションとなる。投打の二刀流としての活躍が期待される木津は「春大会では自分が投げられずにチームに迷惑をかけた。夏は、ピッチャーとしてもバッターとしてもチームを引っ張っていって、もう一度甲子園へ行きたい」と話す。

■チームの最大値を表現する

今季のチームは昨秋3回戦で帝京に屈して、今春は3回戦で共栄学園に敗れた。敗戦を糧にするチームは春以降、投打の戦力が整い、夏への最終調整に入った。打線には、原隆太朗(2年=内野手)、矢野丈太郎(2年=内・外野手)ら気鋭のバッターが揃い、それぞれが打順に関係なく勝利のための役割を遂行。チームの最大値を表現するためのコンバートも実践し、新バージョンで4年ぶりの夏甲子園を目指す。チームスローガンは「覇」。覇者、覇気などに使われ「天下を取る」という意味を持つ。原田知輝主将(3年=外野手)は「秋、春は結果を残せなかったがチーム力は確実に上がっている。チームの勝利のためにそれぞれが役割を果たす久我山野球で西東京制覇を目指す」と気持ちを込める。選手たちは栄光のバトンをつなぐために全身全霊で戦っていく。

国学院久我山・尾崎直輝監督
絆を大事にして戦っていく

「選手個人の能力はあるので、それぞれの力を組み合わせていかにチームとしての形をつくっていくかが大切です。1試合1試合を戦いながらチーム力を上げて、結束を高めていくのが久我山の特長。絆やつながりを大事にして東京制覇へ向けて戦っていきたいと思います」

監督プロフィール
1990年東京都生まれ。国学院久我山-国学院大。高校時代は外野手。大学在学中から野球部コーチを務め、卒業後に教師として母校へ。2013年秋から野球部監督。2019年夏に28年ぶりの甲子園出場。2022年春選抜ベスト4。

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