【宇都宮短大附属】  「団結力」

2021年夏に初ベスト4進出の私学新鋭
中村主将、大型サウスポー市川を軸に飛躍へ

2011年創部の宇都宮短大附属は2012年に夏大会初出場、2024年は12回目の「夏」となる。今季の選手たちは、2021年夏の初ベスト4進出をみて入学した「ポテンシャル軍団」。士気高まるチームは、次なる扉を開けていく。

■潜在能力はチーム史上最高

一歩一歩、進化を遂げるチームだ。2011年春、東日本大震災時に「学校に元気と活力を」という生徒たちの強い思いから創部。2012年に夏初陣を果たすと2014年には夏初勝利を挙げた。さらに2016年秋には初のベスト8進出を果たす。2017年には学校の支援によって、待望の人工芝新球場が完成しチームは活気付いた。野球部のビジョンは「全人教育の理念のもと『野球を通じて人間形成をはかること』を目的に文武両道に全力を注ぐ」。チームは2021年夏に進撃をみせた。1回戦で宇都宮商、2回戦で宇都宮南、3回戦で小山西に勝利しベスト8へ進出。準々決勝では石橋を撃破して初の4強入りを成し遂げている。今年の2年生は、夏ベスト4を見て入学してきた選手たち。潜在能力は史上最高。この蕾(つぼみ)を開花させるために鍛錬を積んでいる。

■秋は2回戦で宇都宮南に敗退

宇都宮短大附属の軸は、前チームからレギュラーだった中村星哉主将(2年=内野手)。2022年のエース中村拓馬(現栃木ゴールデンブレーブス)の弟で、攻守のセンスは抜群。打撃陣は、中村主将、竹田蓮月(2年=内野手)、成瀬彪(2年=内野手)のクリーンアップが力強いバッティングで得点に絡んでいく。守備では二塁手の菊地大空が堅実なプレーでアウトを重ねていく。チームは、中村主将、菊地の二遊間が守備からリズムを作り、攻撃へつなげていく。選抜出場を視野に入れて挑んだ秋大会は1回戦で強豪・栃木工に1対0で勝利したものの、2回戦で宇都宮南に1対5で敗れた。中村主将は「チームとして一つになれず力を発揮する前に負けてしまった」と振り返る。

■エースの成長に期待

再生の鍵を握るのは、186センチの大型左腕・市川莉久(2年)だ。最速136キロのサウスポーのポテンシャルは規格外。秋大会ではコンディションが整わずチームに貢献できなかったが、秋大会後の練習試合では甲子園出場実績のある都内の私学強豪相手に8回1失点のピッチングをみせるなど大器の片鱗をみせている。市川は「春までに球速を140キロ以上に伸ばして、スライダーとのコンビネーションで相手を抑えていきたい」と力を込める。投打の歯車がかみ合えば夏のダークホースになる可能性は高い。増田清監督は「チームのポテンシャルをどう活かすか。各選手が力を発揮してくれれば、戦えるチームになるはずだ」と期待を込める。

 

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