【チームレポート】静岡高 春夏計43回甲子園出場の伝統進学校 名門の矜持 (2026年7月掲載)
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静岡  打覇

昨夏の静岡大会で甲子園まで“あと1勝”に迫った静岡。悔しさを糧に進化したチームは「打覇(だは)」をスローガンに5年ぶりの聖地を目指す。(取材・栗山司)

春夏計43回甲子園出場の伝統進学校

名門の矜持を胸に5年ぶり甲子園へ

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★忘れものを取りにいく夏

 あと1勝でたどり着けた甲子園。昨夏を振り返り、池田新之介監督は「いい雰囲気で波に乗ることができ、みんなの気持ちが一つになった状態で決勝戦に入れました」と語る。

 決勝前日の夜には、登録メンバーだけでなく3年生全員に向けて「一緒に甲子園で戦おう」と手紙をしたため、当日の朝に一人ひとりへ手渡したという。

 だが、決勝では聖隷クリストファーの髙部陸を攻略できず、甲子園出場はかなわなかった。

 悔しさを糧に始動した新チーム。選手たちは「同学年の髙部を打たなければ甲子園には行けない」という思いを共有し、再び頂点を目指して歩み始めた。掲げたスローガンは「打覇(だは)」。打って覇者となり、甲子園の頂点に立つ。そんな思いが込められている。いつでも目に入るように、その2文字は一塁側ベンチのホワイトボードに太い文字で記した。

★結束する3年生

 この1年間の歩みは平たんではなかった。秋は県大会3回戦で常葉大菊川に07でコールド負け。春は県大会準々決勝で知徳に敗れた(14)。そんな中でも「打って勝つ」という原点を忘れずに、バットを振り込んできた。冬場は例年よりも守備練習の時間を減らし、強く低い打球を追い求めて打撃強化に力を注いできた。

 春はスタメンのうち、約半分が2年生だった。そんな中で、大きな強みとなっているのが、主将の名取凜人(3年=二塁手)を中心とした3年生の団結力だ。56日の静岡商との定期戦では、3年生主体のオーダーで臨み、71で勝利。出場機会の少なかった選手たちがタイムリーを放つたびにベンチは大きく沸き、3年生の結束力を示す一戦となった。

★名門の矜持を胸に

 静岡は、聖隷クリストファーと別ゾーンに入った。昨夏の雪辱を果たすためにも、再戦の舞台は決勝しかない。「絶対に昨年の借りを返したい」と燃える名取が出塁し、昨夏から4番に座る奥山篤樹(3年=一塁手)、本塁打を量産するプロ注目の平野光星(2年=捕手)、パンチ力を秘める村上諒(3年=左翼手)らの強力打線が並ぶ。攻撃力だけでなく、投手陣も充実。エースの鈴木颯真(3年)は抜群の安定感があり、最速140キロの力強いストレートを投げ込む鈴木琥大郎(2年)、パワフルな投球を展開する髙橋侑路(2年)も控える。

 名門の矜持を胸に、頂点だけを見据えて戦う。

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