
武相 新時代の開拓者
58年ぶり5度目の夏甲子園出場へ
「自覚」と「責任」を胸にいざ出陣
1960年代に夏4度の甲子園出場を誇る古豪・武相。2019年のOB豊田圭史監督就任後、地力を高めるチームは今夏も虎視眈々と頂点を狙う。
2024年春は42年ぶりの優勝
1964〜1968年に4度の夏甲子園出場を成し遂げ全盛期を誇った武相。以降は甲子園に届いていないが、2020年8月に、OBで元富士大指揮官の豊田監督が就任。チームに再び魂を吹き込んできた。2024年春には、投打の強度の高いプレーをみせて春県大会のトーナメントを駆け上がると準決勝で向上、決勝で東海大相模に勝利して春の頂点に立った。第1シードで挑んだ同年夏は準決勝で横浜と激闘を演じて1対2での惜敗となったが“復活”を強く印象付けた。今年の主軸となる3年生たちは、入学直後に応援スタンドから先輩たちの春優勝を見守った世代。さらに、1・2年生たちは、武相復活を知って門を叩いてきた気鋭で、言わば新時代の開拓者だ。
武相の野球を追求していく
2026年夏へ向かうチームは、小林泰河主将(3年=一塁手)を軸に始動。選抜甲子園出場を視野に入れた秋大会では2回戦で慶應義塾に3対1で勝利するなど力を示したが続く3回戦で三浦学苑に屈した。巻き返しを誓った春大会は2回戦で湘南学院に勝利し、夏シードを懸けた3回戦で川和と対戦。相手左腕に対して打線が沈黙し1対3の惜敗となった。小林主将は「秋、春に結果を残せずに悔しい思いをしてきた。2大会で勝てなかったので何かを変えていく必要がある。もう一度、自分たちを見つめ直して武相の野球を追求していきたい」と夏の飛躍を誓う。スター選手はいない。それぞれが勝利のために役割を果たす全員野球で、神奈川大会へ向かっていく。
メンバー外も含めて全員が戦力
6月24日の開校記念日には、横浜スタジアムを借りて夏大会をイメージした実戦練習を行った。保護者らがスタンドから見守る中で、選手たちはハツラツとしたプレーを見せた。練習の最後には、豊田監督が3年生全員にノックを打ち、“特別な時間”を締めくくった。メンバー外となる3年生にとって、このノックは実質的な“ラスト練習”。選手たちの中には涙を拭いながら仲間たちに感謝する姿もあった。練習後には背番号授与式を行い、指揮官は20人に背番号を手渡した。豊田監督は「メンバーに選ばれた選手は、武相の代表として責任あるプレーをしてほしい。夏はメンバー外も含めて全員が戦力。みんなの力を合わせて、この横浜スタジアム(準々決勝以上)に戻ってこよう」と激励した。完全復活を懸けた武相の夏が始まる。










