【チームレポート】市立川越 1989年の夏に甲子園初出場の実績。創立100年のシーズンで再び聖地へ
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市立川越

1989年の夏に甲子園初出場の実績
創立100年のシーズンで再び聖地へ

 1926年創立の地域伝統校・市立川越は、今年100年を迎えている。地域の応援を受けて勇敢なプレーをみせるチームは、2度目の甲子園出場を目標にあくなき野心を燃やす。

■学校の活力がエネルギー
 伝統の力が宿るグラウンドには活気がみなぎっている。地域に多くの人材を輩出してきた市立川越は、県内強豪相手に決死の戦いをみせて勇気を届けてきた。

1989年夏には、地域の声を力に変えて甲子園初出場を決めた。昨今の埼玉の勢力図は私学強豪が台頭しているが、市立川越は各大会で存在感を発揮している。2014年夏には決勝へ進出し、甲子園まであと一歩に迫った。

2017年秋は関東大会へ出場すると2022、2023年春にはベスト4へ勝ち上がった。2023年夏にもベスト16となると、2025年春には再びベスト4に躍り出た。県内屈指の入試倍率を誇る人気校だが、学校の活力をエネルギーにして結果をつかんでいる。


■時代に応じて変化できる土壌
 伝統のタスキがつながれている。2021年夏までは新井清司前監督が指揮を執り、チームの確固たる土台を築いてきた。20年にわたり選手に寄り添い、2014年夏に準優勝となった新井前監督は「あと一歩のところで甲子園には届かなかったが、伝統をつなぐことはできたと思う」と語る。

前監督の勇退によってコロナ禍明けの2021年秋からバトンを託されたのは室井宏冶監督だ。羽生実、鷲宮で指導してきた室井監督は、伝統を継承しながらもラプソードやAIなどのデジタルツールを駆使するマネジメントで選手の力を引き出す。室井監督は「市立川越は伝統校ながらも時代に応じて変化できる土壌があった。

その風土を引き継いで選手の自主自立を促している」と話す。室井監督と丹羽俊亮部長、そして新井前監督(現顧問)が作り出すムードが選手と調和している印象だ。市立川越の選手たちは、学校創立100年のシーズンに再び甲子園の扉を開ける。

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