【準決勝】前橋商vs樹徳 (2023年夏)

前橋商 2019年以来の決勝進出
樹徳 2年連続の甲子園出場ならず

前橋商が準決勝で樹徳に勝利して決勝進出を決めた。樹徳は、2年連続の甲子園出場を狙ったが、前橋商の勢いを止めることができなかった。

■ミラクル前橋商、勢いに乗って準決勝へ

前橋商は準々決勝・前橋育英戦でミラクル劇を演じて準決勝へ勝ち進んだ。0対2で迎えた8回裏に前橋育英のエース岩﨑鈴音を攻略、二死満塁から小池絆がライト前に同点タイムリー、さらに送球が逸れる間に3人目のランナーが本塁を踏んで逆転に成功。3対2で逆転勝利を収めた。対する樹徳は、前年度優勝校。2連覇を狙うチームは、プロ注目の最速146キロ・エース清水麻成と強力打線を武器に夏へ臨んだ。準々決勝で高崎商相手に序盤からチャンスをつかむと、得点を重ねて8対2で快勝しベスト4へ勝ち上がってきた。投打のバランスが整うチーム同士の対戦は、どちらが流れをつかむかがポイントになった。

■樹徳打線が前橋商投手陣に沈黙

前橋商の先発は右サイドのエース坂部羽汰。樹徳は、本格派右腕・エース清水。ゲームは樹徳が2回に1点を先制したが3回に齋藤隼、真藤允宗のタイムリーなどで4点を奪って逆転に成功。主軸の活躍によって打線に火がついた前橋商は、4回以降も着実に加点。20安打10得点の猛攻で、10対2で寄り切った。エース坂部から、ストッパー清水大暉への勝利の方程式が確立された前橋商は、2019年夏以来の決勝進出となった。樹徳は、自慢の打線が前橋商の投手陣に抑え込まれて散発7安打で2得点。2回に先制したあとに追加点を奪えずに、じわじわと突き放されてしまった。樹徳を倒した前橋商の勢いは本物。いよいよ甲子園という夢が近づいてきた。

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