市立沼津 昨夏は13年ぶりにベスト16進出。「這い上がれ、人生を変えて、頂点へ」
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市立沼津

昨夏は13年ぶりにベスト16進出
室内練習場が完成して環境充実

 2度の甲子園出場を誇る伝統校・市立沼津は、昨夏にベスト16進出を果たした。昨年末に室内練習場が完成し、さらに充実した環境になったチームは「這い上がれ、人生を変えて、頂点へ」をスローガンに甲子園を目指す。(取材・栗山司)

■昨年11月に室内練習場が完成


 過去2度の甲子園出場を誇る市立沼津。昨夏は13年ぶりとなるベスト16進出を果たし、大会前に掲げていた目標に到達した。3試合中2試合が延長タイブレークでのサヨナラ勝利。昨年4月から指揮をとる山下貴大監督は、「チームがうまく噛み合ってくれて、自信を持ってプレーができた」と目を細める。
 その後の4回戦では聖隷クリストファーに敗れたものの、優勝校の実力を肌で感じたことで、目指す先がはっきりとした。今では、どの選手の口からも「甲子園」というキーワードが自然と出てくるようになった。
 その追い風となるべく、昨年11月にはグラウンド横に室内練習場が完成。雨天時でも投げ込みや打ち込みが可能となった。器具が充実したトレーニングルームも備え、「施設だけなら私学さんにも負けない」と山下監督は微笑む。


■昨秋の敗退を糧に成長


 エースの和田昊大(3年)ら、前チームから約半数が残った新チーム。しかし昨秋は、県予選で連敗を喫し、県大会出場を逃した。課題は明確だった。敗れた2試合で放った安打は計5本。「振りにいけていない」と積極性のなさを感じた山下監督は、大会後に「ファーストストライクを打ちにいく」というテーマを掲げた。「ミスショットでも空振りでもいい。とにかく振りにいく姿勢を身につけてほしいと思いました」
 全員がファーストストライクを打つ意識を、オフシーズンまでの約3か月間、練習試合を通じて徹底。主将の齋藤真翔(3年=二塁手)は「甲子園レベルと比べたらまだまだだが、秋より確実に打撃は上がっている」と手応えを口にする。


■パワーアップして迎える春


 冬場は個のスキルアップに重点を置いて取り組んできた。プルダウン、メディシンボールスロー、30メートル走など、2週間に1度の割合でパフォーマンスのテスト日を設け、そこに向けて日々のトレーニングを積んでいる。
 「数値があると、そこを追い求めることができ、モチベーションになっている」と齋藤主将。パワーアップはそのまま野球面に直結している。投手陣の柱である和田は、体重増加によって球威が増し、野手陣の打球も外野の頭を越えるようになってきた。
 春は県ベスト4進出、そして夏は甲子園へ。チームスローガンの「這い上がれ、人生を変えて、頂点へ」を胸に、市立沼津は再びその舞台に突き進む。

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