【チームレポート】知徳 春季静岡県大会で優勝。創部72年目初優勝で夏のトップシード
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知徳が第73回春季東海地区高校野球静岡県大会で初優勝を成し遂げた。難敵に勝利して一戦ごとに進化したチームは決勝戦で浜松商に6対0で勝利して静岡の頂点に立った。

★エース・渡邉の快投で勝ち上がる

 創部72年目にして、秋春夏を通じて初めて県の頂点に立った。

 2回戦では常葉大菊川と対戦し、延長12回に及ぶ大激闘を制する。この試合で151球を投げ抜いたエース左腕・渡邉大地(3年)は、翌日の準々決勝でも先発のマウンドに上がり、準々決勝で静岡相手に1失点完投。試合後は「やり切りました」と汗をぬぐった。
 その勢いのまま聖隷クリストファーとの準決勝では、最速150キロ左腕・髙部陸との投げ合いを制した。

★髙橋の特大本塁打で主導権

 決勝戦は2年生右腕・沖野祥汰が躍動した。5回まで無安打に抑える快投を見せる。打線も応え、3回に髙橋舵真(3年)が特大の2ラン本塁打を右翼スタンドへ叩き込み、主導権を握った。さらに6回には笠原塁(3年=三塁手)のタイムリー三塁打などで一挙4点を追加し、リードを広げる。

 エース渡邉がマウンドに上がったのは8回。ピンチの場面で2三振を奪い、相手に傾きかけた流れを断ち切った。迎えた9回、最後はストレートで三振を奪うと、両手を大きく広げて歓喜の表情。ナインがマウンドに駆け寄り、喜びがはじけた。

★メンバー外の存在も力に

 春にすべてを注ぎ込んだ知徳。初鹿文彦監督は「どうしてもタイトルを獲りたかった。一度きりの高校野球に、無駄な試合は一つもない。悔いは残させたくなかった」と振り返る。

 原点は昨秋、県大会で喫した聖隷クリストファー戦の敗戦だった。その様子が掲載された新聞を寮に貼り出し、悔しさを胸に冬の練習を乗り越えてきた。打撃とウエイトトレーニングに力を入れ、個々の能力を底上げした。

 初鹿監督が「最高のチーム」と称える理由は、メンバー外の3年生の存在にもある。打撃投手など裏方の役割を率先して担い、チームに強い一体感を生み出している。専用グラウンドや室内練習場はなく、他の部活動の関係で思うような練習ができない日もある。それでも「決してそれを言い訳にしない。やれることを一生懸命にできるのがウチのチーム」と初鹿監督は語る。

 主将の津布久晃佑(3年=右翼手)が「粘り強さがついてきました」と胸を張れば、県大会全5試合に登板した渡邉も「強豪相手に投げ切れたことで自信がついた」と手応えを口にする。 実りある春を経て、夏は初の甲子園出場へ。さらなる階段を上がっていく。

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