【チームレポート】城南静岡 2008年に創部。2022年夏に初の県ベスト16
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城南静岡 

3年生3人がチームを牽引し「夏」へ

1年生13人加入でチームに新たな活気

★まとまりのあるチームへ

 2008年に創部した城南静岡。前監督の船川誠氏のもと、2022年夏に初の県ベスト16入りを果たした。

 2024年秋には宮城明秀監督が就任。「人としてちゃんとしよう」を合言葉に、野球の技量以前に野球部のルールを徹底するところからスタートした。そうして、まとまりのあるチームができ上がりつつある。

 その成果は日々の練習にも表れており、アップからグラウンドには選手たちの声が響き渡る。「ようやくこういう雰囲気でできるようになってきた」と宮城監督は目を細める。

★苦しかった1年を乗り越えて

 昨夏は新生・城南静岡の存在感を印象づけた。主将の山本颯琉(現・日大国際関係学部)が堂々と選手宣誓を務め、3回戦ではエース左腕・中込皇絆(現・中京学院大)の好投もあり、前年度優勝の掛川西と延長タイブレークの熱戦を演じた(25で敗戦)。

 そんな前チームを引き継いだ今チームの1年は、順風満帆ではなかった。最上級生が3人と少ない中、秋は初戦で静岡に5回コールド負け。冬場も部員数の関係で、実戦感覚を養うことも難しい中、基礎練習とトレーニングを積み重ねるしかなかった。

 迎えた今春は故障者が出た影響で大会出場を辞退した。「秋のコールド負けはみじめでしたし、春は試合ができず悔しかったです」 

 そう語るのは主将の石川晃太郎(3年=捕手)。数少ない3年生部員の一人だ。

「最初は3人だけで、なかなか指摘し合うことができず、チームがうまく回らないこともありました」

 それでも「最後の夏に勝ちたい」という思いが、少しずつチームを変えていった。

★全力疾走へのこだわり

 この春、県内外から13人の1年生が入部し、総勢26人となったチームは一気に活気づいた。

「嬉しい反面、危機感も感じています」と石川。実力のある新たな仲間が増えたことでチーム内の競争は激しくなり、上級生として歓迎の気持ちと同時に、「自分たちが引っ張らなければならない」という責任感が、石川の中でさらに強まっている。

 チームのスタイルは守り勝つ野球。そのためにノックでは一つのミスも許さない緊張感が漂い、気になる点があれば選手同士で指摘し合いながら改善を重ねている。その上で、春から夏にかけては「全力疾走」にこだわり、練習中はどんなに短い距離の移動でも100パーセントの力で走り抜ける。そこには、「スキを見せない」という意味が込められている。

 夏の目標はベスト8進出。石川は「先輩たちを超えていきたいです」と前を見据える。新たな歴史を刻む夏へ、城南静岡が挑む。

(取材・栗山司)

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