【2023年夏 西東京大会準決勝】早大学院vs日大鶴ヶ丘

早大学院 13年ぶり4強も初決勝ならず
日大鶴ヶ丘 2018年以来5年ぶり決勝進出

日大鶴ヶ丘が西東京大会準決勝で早大学院に勝利して2018年以来5年ぶりの決勝進出を決めた。13年ぶりベスト4の早大学院は、初の決勝進出はならなかった。

■日大鶴ヶ丘ノーシードから躍進

日大鶴ヶ丘はノーシードエントリーのため今試合が7試合目。1回戦は開幕ゲーム、3回戦では八王子に3対2で競り勝って勢いに乗った。5回戦は、今大会のダークホース駒場学園を撃破。準々決勝では第2シード早稲田実を10対3の7回コールドで押し切っている。戦いながらチーム力を高めたチームは準決勝で早大学院と対戦、大会を通じて進化を遂げたエース比江島幹が先発しゲームをつくると中盤には打線が援護。打線中軸の木嶋康太、杉浦凛。小針大輝らがタイムリーを放って得点を重ねた。エース比江島は9回4安打6奪三振2失点の好投で完投勝利。2018年以来5年ぶりの決勝進出を決めて、甲子園出場に“あと1勝”に迫った。日大鶴ヶ丘は今夏に照準を合わせてチームを段階的に仕上げてきたが、その成果が結果につながった。

■早大学院 西東京の勢力図に変化

第4シード早大学院は、今夏の注目チームだった。プロ注目の西山恒斉が負傷離脱しメンバー登録から外れた状況で、春大会で好投したエース岡村遼太郎を軸に堅実な戦いでベスト4まで勝ち進んだ。5回戦では日大二にサヨナラ勝利、準々決勝・佼成学園では8回までスコアレスの投手戦。9回に野田俊輔の2点タイムリー二塁打などで3点を奪って3対0で競り勝った。準決勝・日大鶴ヶ丘では3回に4番・佐藤寛也のタイムリーで先制したものの、5回に逆転を許すとじわじわと点差を離されてしまった。9回には舟橋立葉が意地の本塁打を放って1点を返したが2対6で敗れた。エース岡村は「最後までしっかりと戦うことができた。悔いがないと言えば嘘になるが、このチームでプレーできて良かった」と胸を張った。西東京の「早稲田」は、早稲田実が実績を残してきたが、これからは早大学院との2強になっていくことだろう。

 

 

おすすめの記事