
淑徳
2024年秋4強、2025年夏8強の進学校
東東京を席巻、飛躍の理由は「脱・教える」
淑徳は2024年秋都大会で初めてベスト4へ進出するなど急激に力を伸ばす。選手の自立を促すマネジメントによって、チームに化学反応が起きている。
■東東京で最も力を伸ばすチーム
近年の好結果には驚くべきものがある。2021年夏に初ベスト8進出を決めると、2024年夏にもベスト8へ駒を進めた。
さらに2024年秋には3回戦で国学院久我山、準々決勝で明大八王子に勝利してベスト4となった。その秋には21世紀枠都推薦校に選出されている。進撃は止まらない。2025年夏には5回戦で、二松学舎大附と対戦すると真っ向勝負。
打線が序盤からフルスイングで得点を奪いリードすると、エース八重尾蓮がインコースを攻める果敢なピッチングをみせて7対4で勝ち切った。準々決勝で修徳に屈したが堂々のベスト8だった。昨今の東東京で最も力を伸ばしているチームだ。
■選手の意思を尊重する“仕組み”
飛躍の理由は「脱・教える」という。2008年秋から指揮を執る中倉祐一監督は当初、選手たちを上達させるために必死で「教えていた」という。「選手たちにうまくなってほしいがゆえに、意地を張っていたと思います」。きっかけはコロナ禍だった。
「教える」ことができなくなり、選手の自主的なトレーニングに委ねた結果、2021年夏にベスト8へ躍進した。平日はテニスコートほどの広さの校庭、週末は埼玉県坂戸市の学校施設で練習に励むが、指導者の役割は環境整備。
全体練習は最小限に設定し、ほかの時間は選手たちに委ねた。冬トレ期間はスポーツジムに通うことも許可。何をするのも自由。選手の意思を尊重する“仕組み”が出来上がりつつある。
指揮官は「教えなくなったことで、逆に選手がうまくなりました」と笑う。選手たちのやる気と意思が、チームをさらに強くしていく。







