
太田
「全員野球」
21世紀枠候補から4年が経過
悲願の甲子園を狙って「一日一生」
悲願の甲子園出場を狙う伝統校・太田。「全員野球」のスローガンのもと「一日一生」をテーマにするチームは、春・夏の進撃を誓って白球を追っていく。
■甲子園出場は夢ではあらず
太田は2021年春・夏ベスト4、秋ベスト8などの実績が評価されて、2022年春の選抜関東・東京地区21世紀枠候補に選出された。1900年創部の伝統校は選抜初出場の期待が高まったが、無情にも吉報は届かなかった。あれから4年。OB指揮官の岡田友希監督は毎年春になると当時を思い出すという。「結果的に選抜切符は届きませんでしたが、甲子園が“見えた”のは確か。自分たちのような普通の県立校が甲子園に出るのは決して夢ではないと思っています」。2026年の主力となる3年生たちは、中学時代に太田の躍進、そして21世紀枠候補選出を知って入学してきた選手たち。指揮官によると、甲子園を狙う覚悟がさらに強い世代という。
■日々の練習で自分自身に“勝つ”
2026年夏へ向かう太田は、村田佑友主将(3年=中堅手)、藤島寛右(3年=遊撃手)らが軸となり団結している。投手陣は荒牧大心(3年)、松本峻佑(3年)、富澤陽太郎(3年)らタイプの違うピッチャーが揃い、それぞれがタスクを果たす。打線は1番・藤島、2番・櫻井奏空(3年=三塁手)から、村田主将、笠井優太(3年=右翼手)らクリーンアップへつなげていく。選手たちは、自分たちで試行錯誤しながら練習を組み立て、実戦テストを繰り返す。チームテーマは「一日一生」。1日を大切に全力で過ごす。村田主将は「毎日の学校生活や練習で自分自身に“勝つ”ことが夏の結果につながっていくと考えています」と説く。
■切磋琢磨で全員が成長
選抜出場を目指して挑んだ昨秋県大会は、1回戦で公立実力校・前橋東と対戦。序盤からシーソーゲームの展開となった状況で、2回までに笠井の2ランなどで5対4とリードしたが、5、6回に各3失点。終盤までに3点を返して8対10で9回を迎えたが巻き返すことができずに敗れた。あの悔しさを忘れてはいけない。選手たちは、自校グラウンドスコア板に前橋東戦のスコアを掲示して冬の練習に励んだ。藤島は「秋は自分たちの戦いができないまま負けてしまった。秋以降、みんなで切磋琢磨したことでチームとして成長できたと思います」と話す。選手たちに残された甲子園へのチャンスはあと1回。春大会でシードを獲得し夏のトーナメントに挑みたい。「全員野球で勝ち上がっていく」(村田主将)。克己。甲子園への旅路は己との戦いだ。






